モバイルポメラーに大打撃

以前にパソコンとポメラDM100のBluetooth接続について3回に渡って書いたことがあるが、ではスマホとDM100のBluetooth接続についてはどうだろうかというのが今回の記事の内容だ。

大きなパソコンを持ち出すことなく外出先でテキストをサクッと打てるところがポメラを使うメリットなわけだが、引用やリンクなどネットからの情報が記事にある場合、あとからパソコン上で追加編集することになる。

まあ、引用やリンク情報はポメラ上で手打ちでもやれないことはないが、面倒だし打ち間違いする可能性だってあるので、ブログ記事の作成に関していえば、僕の場合はポメラはあくまでも完成手前の下書き用エディターという位置づけだ。

しかし、外出先などでポメラで原稿を書いているときにネットの情報をポメラに取り込みたいことがある。また反対にポメラで書いた文章をグーグルドライブやDropBoxなどのクラウドサーバに保存しておきたいこともたまにある。

こうしたとき、役に立つのがスマホのアプリ「ESファイルエクスプローラー」というファイルマネージャーだ。

ESファイルエクスプローラーを使うとBluetooth通信でポメラDM100とスマホが双方向にテキストファイルをやり取りすることができて、クラウドサーバへもスマホ経由でアップすることができるのだ。

ファイルマネージャーとはファイルの検索やコピーができるパソコンではおなじみのファイル管理ソフトのことだ。

スマホのファイルマネージャーアプリもパソコンのファイルマネージャーと同じくスマホ内部のファイルだけでなく、ネットワーク上のさまざまなファイル操作を行うことができてたいへん便利なアプリだ。

スマホにはもともとファイルマネージャーがインストールされている機種も多く、GooglePlayにもいろいろな特徴をもったファイルマネージャーアプリが多数存在する。

では、なぜ数あるファイルマネージャーアプリのなかでESファイルエクスプローラーを使うかというと、自分が調べた限りではポメラDM100とスマホの双方向のテキストファイルにやり取りに必要なBluetooth通信機能が、ほかのファイルマネージャーにはついていなくて、ESファイルエクスプローラーにだけ唯一ついているからだ。

ポメラDM100とスマホをBluetooth接続で連携させたいのならば、今のところ選択肢はESファイルエクスプローラーしかない。

スマホとテキストファイルを連携できるESファイルエクスプローラーの存在によって、僕の外出先でのポメラDM100の使い勝手は格段に上がったのだった。

モバイル用にポメラDM100を使う私にはESファイルエクスプローラーはなくてはならない必須アイテムとなり、日々便利にモバイル生活を送らせてもらっていたわけだが、好事魔多し。今年になって、ESファイルエクスプローラーに大問題が生じた。

ESファイルエクスプローラーが悪質アプリと判断されて突然GooglePlayからESファイルエクスプローラーが外されてしまったのである。

詳しい経緯などはこちらのサイトをご覧いただければと思う。

また具体的にESファイルエクスプローラーがどんなことをやっていたのかについてはこちらのサイトが参考になった。

ようするにユーザーには分からないような悪質な広告誘導の仕掛けが仕込まれていたようなのだ。

現在、ESファイルエクスプローラーはGooglePlayを通さずに、APK形式で直接配布されている。

インストールした感じではAPK形式版のESファイルエクスプローラーには悪質な仕掛けのようなものはいっけん見受けられないが、本当のところ裏で何が動いているのかはさだかではない。

リスクを承知でAPK版のESファイルエクスプローラーをポメラDM100との連携アプリとして使い続けるのか、きっぱりとポメラDM100との連携を諦めるのか。

うーん、モバイルポメラーとしては悩ましい問題だ。

ポメラDM100とスマホをBluetooth接続で相互にファイル共有するには、今知るかぎりはESファイルエクスプローラーしかない。

しかし、現在悪質アプリとしてESファイルエクスプローラーはGooglePlayからは外されている。
使うならばAPK形式版を使うしかないが、そこにはリスクがないわけではない。

ポメラDM100とBluetooth接続できる別のスマホ用ファイルマネージャーがはやく出てくることが待ち望まれる。