4Kテレビとは?
12月1日についに新4K8K衛星放送が始まる!
……といっても、今ひとつ世間では盛り上がっていない気がする。
そもそも4Kテレビって何?と思っている人もまだまだ多いじゃないだろうか。
4Kテレビとは簡単にいうと、今見ているハイビジョンテレビの4倍の画素数があって、高精細で、臨場感のある映像を楽しむことができるテレビのことだ。
ハイビジョンテレビの横1920×縦1080=2,073,600画素に対し、4Kテレビは縦横それぞれ倍で、横3840×縦2160=8,294,400画素。
8Kにいたっては、ハイビジョンの16倍の横7680×縦4320=33,177,600画素にもなる。
ハイビジョン映像と4K映像の見え方の違いは、画素数のスペックだけ聞いてもピンとこないだろうが、実際に映像を見てみると、これはもう一目瞭然!映像の鮮明度があきらかに違う。
4Kテレビを見るには
では、新4K8K衛星放送を見るにはどうしたらよいのだろうか?
まず、各メーカーの出している4Kテレビは一般に「4Kテレビ」とざっくりといっているが、現時点では正確には「4K対応テレビ」がほとんどだ。
なんで「4K対応テレビ」なんていう紛らわしい云い方をするのかというと、4K対応テレビには新4K8K衛星放送を見るためのチューナーが内蔵されていないのだ。
だから、4K対応テレビのほかに新4K8K衛星放送用のチューナーを別途用意しなければならない。
(一部、東芝、シャープは4Kチューナーを内蔵した4Kテレビを発売している)
次に、専用アンテナの用意。
NHKおよび民放各社のBS4K放送を見るだけならば、既存のBSアンテナが家についていればOKだが、WOWWOWやCS系の4K放送を見ようとすれば、専用の「BS及び東経110度CS用アンテナ」というのを立てなければならない。
さらに、分配器や分波器、ブースターなどの工事も必要になる場合がある。
このように、現状では新4K8K衛星放送を見るためには結構、お金と手間がかかる。
ケーブルテレビという選択肢
簡単に4K放送を見る一つの手としては、ケーブルテレビに加入するという方法がある。
すべてのケーブルテレビ会社が対応しているわけではないが、J:COMなどのケーブルテレビでは4K放送が視聴可能なセットトップボックスのサービスを開始している。
ケーブルテレビならば、4Kチューナーを買ったり、4Kアンテナを立てる必要がない。
今ならまだ比較的価格の安い4Kチューナーを内蔵していない「4K対応テレビ」でも4K放送を視聴できるので、安く済み手間のかからないこの方法が一番お勧めだ。
ただ、ケーブルテレビの視聴料金は現状のサービスよりは高くなるだろう。
J:COM(ジェイコム)のオフィシャルサイト。ジェイコムなら、ケーブルテレビ(CS、BS、地デジ)やインターネット、格安スマホ、電話、電気、など、多彩なサービスで暮らしをもっと楽しく便利にします。 J:COM | ケーブルTV・インターネット・電話・モバイル・電力 - |
しかし、ここまでしていったいどれだけの人が自宅で4K番組を見たいと思うのだろうか?
まあ、再来年のオリンピック開催の時期くらいまでには、それなりに普及が進むんだろうが……
4K対応テレビはインターネットテレビ
今売られているBRAVIA(ソニー)、VIERA(パナソニック)、AQUOS(シャープ)など各社の4K対応テレビは、別名AndroidTVと呼ばれているものが大半だ。
これはどういうことかというと、スマホなどと同じくアプリの形式でインターネットを通して流されているコンテンツを視聴することができるということだ。
YouTubeやAbemaTVなどの無料コンテンツや、Netflixや Amazonプライムビデオなど有料コンテンツ視聴アプリが、あらかじめ4K対応テレビのメニューに用意されていて、メニュー画面から簡単に選んで視聴できてしまう。これはたいへん便利な機能だ。
また、見たい番組やコンテンツをインターネットとテレビ放送の垣根なく音声で検索できたりもする。
YouTubeには膨大な4Kで撮影された映像コンテンツがアップされているので、自宅にWi-Fiに繫がる環境があれば、4K対応テレビを買ってきてすぐに4K映像を楽しむことができる。
これからはテレビで放映される4K番組を視聴するより、インターネットテレビで4Kコンテンツを視聴する方が主流になっていくのかも知れないな。